from Memphis.
logs 11.2004
 

ログ

空耳ツジ?

友人が目の下にすごいクマを作っていた上に、魔法発表もボロボロだった。どうしたのかと聞くと、どうやら偶然耳にした

「マーラー」

という単語が突然なにか卑猥なものに思えてきて、それ以来無性に悶々として魔法にまったく集中できず、おまけに寝るに寝られなかったらしい。

決してお金の為には作曲しなかったという誇り高き作曲家かはどうかは知らない。なんでこんなことに。

P.S.
友人であり、魔法使いであるマールくんからのお手紙を紹介しました。
「マーラーの家からドビュッシーと出てきた」なんて文章があったらもう鼻血でるんじゃないだろうか。

11月 1日 A.M 5:02 メンフィスから。

ツジルシ

友人の家に泊まって同じ部屋で寝ていたら、隣のベッドで寝ていた友人が「うーん、うーん」とうなされて苦しそうにしていた。その声があまりにも悲痛だったので、揺り起こして「大丈夫か?どうした?」と聞くと一言、

「くそぅ…む、むじるしのうそつきぃ…」

と遺して寝た。いったい何が。

11月 2日 A.M 3:53 メンフィスから。

危ういツジ

「ドビュッシー」
という単語を聞いて課題発表に失敗した友人のことを心配しながらも心の奥ではちょっと笑っていたが、かくいうツジも現在課題発表に追われているにも関わらず、

「お子様とご一緒にご使用になれます」

というトイレに貼ってある貼り紙を見て

「これは…ある種の羞恥プレイじゃないか」

と個室の中で独り呟いてしまうほど参っています。

11月 5日 A.M 8:08 メンフィスから。

ツジの失敗

お腹が減ったので、実家から送ってもらった「俺の塩」を食そうと湯を沸かして注いだ。3分後、湯きりをしてふたを開けると、見事にかやくが袋のまま麺の上に鎮座しておられた。あ、どうもこんにちはかやくさん。お湯加減はいかがでしたか?

悔しかったので、ハバネロのエキスをたっぷりかけて食べてやった。
汗とともに流れ落ちる涙は、きっとからいからさ。つらいからなんかじゃない。

11月 8日 P.M 12:41 メンフィスから。

反ツジ

最近、何故か図書館にすんなり入れてもらえない。
周りの人はサッと身分証をカードリーダーに通して入れるというのに、如何な理由によってか、ツジの身分証はカードリーダーに読み込まれない。パンクスのように「NO!」を繰り返すカードリーダー。
何度やっても

NO!

NO!!

NO!!FUCK!!

そろそろ毎度毎度通用口からツジを特別に入れてくれる係員さんの視線が痛くなってきた。

11月 10日 A.M 7:28 メンフィスから。

反ツジ2

日々課題に追われ馬車馬のようになっているツジに、大学にて授業のアシスタントの仕事が舞い込んできた。
仕事の内容はプリント配布や出席票の回収から、授業中にわからない点があった学生を先生の代わりに指導など多岐にわたる。その中でもやはり学生のサポートは最も重要な任務であり、仕事をまっとうするためにはやはり自分自身も常に授業を把握し、内容に精通していなくてはならない。ツジがアシスタントをすることになった授業はパソコンを使うので、自身のパソコンを起動し常に授業を追わなくてはならない。学生がやることはツジもやる。そうして常に学生のヘルプに応える用意をし続けなくてはならないのだ。

しかし。初授業の時間、IDとパスを入力しパソコンを起動したのだが、その矢先に事件が待っていた。ネットに接続してホームから外部ウェブにアクセスしようとしたその時、なぜかもう一度ID入力画面が登場。ああ、用心深いことだなぁ。などと思いながらもう一度入力。アクセス拒否。なんだそれ。

なぜかアクセスできない。つまり、仕事にならない。やばい、やばいよ?学生の手前、平静さを保ちながらIDとパスを何度も何度も入力し直す。何度も何度もアクセス拒否。あれか、組織ぐるみで反ツジ運動か。ここはこっちも機転を利かせねば、そう思ってホームをくまなく見る。あった、外部ウェブアクセスのための手続き。これを済ませなければ外部ウェブには一生アクセスさせてもらえないらしい。手続きはウェブ上で可能らしいので、早速必要事項を入力して申請!カモンインターネット!

「テストをします。10問中8問以上正解できなかった場合は、申請は却下されます」

コントか。実に微妙なレベルの問題を解き、送信。結果は10問全部正解。さすが俺!これでこそアシスタントもつとまるよな。さぁ早速外部ウェブにアクセス!

「外部ウェブ及びメール機能は、翌日午前9時からご利用になれます」

11月 11日 A.M 7:53 メンフィスから。

反ツジ3

図書館にKick Outされ、仕事で使うパソコンでは勝手なシステム変更の煽りを受けてテストを受けさせられた。そんなツジなのだけど、つい昨日研究室のパソコンでログインしようと指紋照合したら弾かれた。

僕は、誰だ。

11月 13日 A.M 2:09 メンフィスから。

ミッシング・ツジ

課題に疲れて、ウンコしてたらいつの間にか寝てました。

30分ほどして研究室に戻ったら、行方不明にされてました。

11月 15日 A.M 6:15 メンフィスから。

魁!ツジ塾

課題がいつまで経っても終わる気配が無い。
とにかく資料が欲しいので、研究室に置いてあるしょうもない辞書でもいいから読み漁ろう、と思って参考図書欄を覗いてみたら、そこに置いてあったはずの辞書が消え、代わりに「魁!男塾」の第8巻が置かれていた。

気合で乗り切れ、ということか。

11月 20日 A.M 5:25 メンフィスから。

怒れるツジ

たしか、俺の小学校にもいましたよ、辻とかいう名前の女の子。
彼女は同じ団地の同じ棟に住んでいたのですが、
特に仲がいいわけでもなく、集団登校で顔を合わす程度の仲でした。
彼女はいつも本ばかり読んでいたのですが、実は大の男嫌い。
特に「乳搾り」という言葉で赤面することで有名な荒木君と、
中学校の音楽室からオーディオスピーカーを盗んだことで有名な辰巳君は、いっつも2人して

「ヤーイヤーイ、辻のウンコー!」

と、からかっては、休み時間ごとに辻さんに追いかけられるのを楽しんでました。
まぁ普通追いかけあいってのは多少の笑顔をはらんでするもんなんですが、
追いかけられる2人はともかく、辻さんは違った。
もう毎回おもっきしブチ切れてんの。本気で荒木君をしばいたろうとか思ってんのよアレは。

そんなある日、いつものように辰巳君が

「ヤーイ!辻のウンコはくっさいくっさい!うわっクサッ!」

とか言いながらからかっていると、辻さんは何も反応しませんでした。
しばらくすると荒木君もやってきて

「辻ー!お前実はウンコ漏らしてるやろーゲハハハハハ!!くっさいわー!」

と一緒にからかい始めました。
それでも反応しない辻さん。珍しいこともあるもんや、と眺めていると、
辻さんはおもむろに筆箱から鉛筆を5。6本ほど取り出し、
両手で両端を持ち、力を入れ始めました。

「ぬおおおおおおおおおおお!!!(バキバキバキバキバキ)」

すごいの。鉛筆全部折れた。
辰巳君と荒木君、もうドン引き。3本の矢の話とか、辻さんなら絶対無視できると思った。
その後辻さんは「ムキャーーーー!!!」と獲物を追いかけるヤマンバのように
辰巳君と荒木君に襲いかかりました。
いつもは笑いながら逃げてる2人も、この時ばかりは半泣きでギャーギャー叫びながら猛ダッシュ。
その時、今までの一部始終を見ていたウンコそっくり田代君が
「ケンシロウやー!うちの学校にケンシロウがおるぞー!」
と、場の雰囲気がビタイチ読めていない爆弾発言をし、辻さんにボッコボコに叩きのめされていました。

結局、「乳搾り」という言葉で赤面することを知った担任が「乳搾り」を連呼した挙句に
赤面しながら泣いてしまったことで有名な荒木君と、小学4年生の朝の会で
「お前らフェラチオって知ってるか」という発言をして担任に居残り説教された上、
漢字プリント10枚の罰をうけたことで有名な辰巳君は、その後辻さんをからかうことはなくなりました。

というわけで、メンフィスの管理人辻さんの名前を聞いたファーストインスピレーションは、
鉛筆の一刀伐採なわけですよ。まさに、辻斬りという、いや、うん、その、ごめんなさい。

 

P.S.今日は代打日記を掲載しました。

11月 25日 A.M 2:09 大正デモクラシから。

ツジは無力

友達がやたら落ち込んでいた。どうした?と訊くと、

「夢でさ、持田香織とデートしてたんだよ。凄くいい感じだったんだよ。なのにさ、ホテルでシャワー浴びてベッドイン!ていうところで布団めくったらそこにいたのが持田じゃなくて戦闘竜だったんだよ」

かける言葉が、見つからなかった。

11月 29日 A.M 7:27メンフィスから。

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