from Memphis.
logs 10.2004
 

ログ

スターティング・ウィズ・ツジ

帰宅途中、電車に乗っていると扉の横にこんな感じの注意書きがしてあった。

「↓下にある非常レバーを引くと、電車が急停止します。
 電車が地下線内にある場合は引かないでください。」

矢印の先にはレバーなどなく、ただどことなくブライアン・セッツァーに似たサラリーマンが、疲れた顔をして立ちながら眠っているだけだった。

「おっさんやないか」   

彼の何かを引っ張れば電車が止まるのか、そう思うとワクワクした。

P.S.
はじめまして、ツジです。
色々と、書いていこうと思いますのでよろしく。

 10月 25日 P.M 12:40(現地時間) メンフィスから。

ツジの心配事

 

ツジは現在、とある大学院にて研究に従事している。

研究室にて教授に日ごろの成果を徹底的にダメだしされ、頭を垂れて帰る途中。
先程の威厳の塊のような教授が、笑顔を浮かべながら小さな野良犬と戯れていた。
優しいところもあるんだな、と思った矢先、教授の言葉が胸を衝いた。

「ほぉ〜らワンワン、おいちいチーズでちゅよ〜」

何が、とは言わないが、色々と心配になった。

10月 26日 A.M 9:09 メンフィスから。

野獣、死すべし‐怒れるツジ‐

 

普段は至極温厚で、"ツジ観音"とまで呼ばれるこのツジでも、さすがに怒ることはある。
その一例が迷惑メールなのだけど、ここで言う迷惑メールとは、インチキ企業が送りつけてくるような悩ましげなメールではなくて、知人から送られてくるメールだ。

先日のこと。
夜中、ツジの携帯が一通のメールを受信した。差出人はツジの所属する研究室の同僚(女)。ちなみにこの同僚とは親しくはなく、このメール以前にもひと月以上も何のやり取りは無かった。

以下、本文。
「今好きなひとがいるねん。○大の大学院でイギリス文化研究してるねん。今度の学会来るかなぁ。ツジくんは、こないだの資格試験どうなったん?」

いきなりである。
まったく親しくないと言っても過言ではない私にこのようなメールを送って、一体どうしようというのか。しかも試験の結果という至極デリケートな問題をついでのように聞く。屈辱ものである。さらにこの後返事を出すか出すまいか悩んでいるツジの元に

「私より一つ年上です」

とだけ記された追加メールが送られてくるという怪現象が。普通ならこの時点で着信および受信拒否にした上で連絡先を抹消するところだが、そこは生き仏とも言われるツジ、これに対して以下のような対応を見せる。

「試験は残念ながら駄目だった。まあ来年もあるし頑張るよ。ところで、何故俺にそんなプライベートなことを送ったの?俺には何も言ってあげることは無いけど。○大に知り合いもいないし。アドバイスなら他の人に求めた方がいいと思うけど?」

と、珍しく若干語気を強めたものの、ちゃんと内容に沿った返信をした。にも関わらず、同僚からの返信は、

 

「今度の学会に来るかもしれへんねん、その人♪で、ごはん食べたりするかもしれんし☆協力して欲しいなo(^−^)o」

 

この人は、何を言っているのだろうか。音符やら☆やら顔文字やら、何をアピールしているのだろうか。そして自ら試験の話題を振っておきながら完璧なまでのスルー。もはや屈辱を通り越して国辱ものである。さらに知り合いでも何でもない相手をむこうにして「協力セヨ」の一文。ちなみに我々の出席する学会は、イギリス文化研究とは3万光年くらい離れたまったく無関係な分野のものである。関係無いから来るわけ、ない。

夜中に送られてきた戦争並みの迷惑メール。もはや、観音様とまで言われたツジの心中にさえ"殺意"の二文字が雄々しく芽生えたことは、懸命な閲覧者諸君の想像に難くないだろう。

当方では、空気を読まずに突進してくるメスイノシシの退治方法を募集しています。

10月 28日 A.M 5:02 メンフィスから。

空耳ツジ


友人が目の下にすごいクマを作っていた上に、課題発表もボロボロだった。どうしたのかと聞くと、どうやら偶然耳にした

「ドビュッシー」

という単語が突然なにか卑猥なものに思えてきて、それ以来無性に悶々として課題にまったく集中できず、おまけに寝るに寝られなかったらしい。

決してお金の為には作曲しなかったという誇り高き作曲家。なんでこんなことに。


P.S.
リンクを、追加しました。
どちら様も、素敵なサイトです。

10月 29日 A.M 3:06 メンフィスから。

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